衝撃!MSCのコンディショニング?

最終更新: 2020年8月4日

ブログ担当の私は健康維持を目的として定期的な運動を心がけています。がっつり筋トレ、というわけではなく、体の調子を整えることを目的とした運動のことを「Conditioning」というそうです。


私のコンディショニング歴は9年くらい、日々のメニューは…と紹介したくなる欲求をグッと抑え続ける私に朗報が! 先日日産化学さんとお話していたところ「実はすごいんですよ…!」と衝撃的なお話を伺いましたので、早速ご紹介いたします。私の運動への愛は前段で触れられたので満足です。




SAITASでも「どんな容器でも浮遊培養ができる培地添加物」として紹介しているFCeM。既存の培地に混ぜるだけで、シングルセルのような小さいものを液体の中で沈降させずにとどめておくことが可能です。粘性は液体と変わらず、足場が存在しないので、手軽な浮遊培養や、ESやiPS細胞の大量培養などに使える…として好評をいただいております。


その他の用途としては、輸送中の凝集を防止や、MEMSに流す細胞の沈降防止、細胞以外でも粒子の分散などに使えるのではないかなと考えているのですが、今回伺った話はまさに衝撃。間葉系幹細胞を扱っておられる方に是非お勧めしたい。


間葉系幹細胞は接着細胞なので、足場がなければ増殖しません。培地にFCeM(FP003)を添加して播種しても通常はそのまま死んでしまいます。しかし、FCeM(FP003)を培地に添加してMSCをシングルセルで播種した後、25℃に静置すると2週間たっても死亡しなかったとのこと(表ー1)。しかもこの間培地交換なし…。どうなっているんでしょうか。



OCT4やNANOGといった分化能マーカーや、MSCのホーミング機能に関連した遺伝子(CXCR4、MNP2)の発現量を比較してみたところ、通常の培養方法と比較して、FCeM(FP003)で6日置いた(プライミングした)ほうが発現量が増えており(図-2、3)、これはMSCの機能が改善している可能性がありそうです。


図-2

図-3



更にTSG-6の量においても、FCeM(FP003)で置いたほうが増えている(図-4)…。



これは興味深い! MSCは採取も比較的容易ですが、細胞のヘタりが課題として考えられていました。しかし、FCeM(FP003)を添加して細胞を25℃でプライミングすると機能が改善する可能性があるとは…。まさに幹細胞のコンディショニング。


しかもFCeMの主成分はジェランガムという食品・医薬品添加物で安全性も確認済み。


「えっ。これすごくないですか?」…とFCeMに興味を持った方が居られましたら、是非お問合せください! 


需要はないと思いますが、筆者のトレーニングメニューに興味を持たれた方も是非お問合せください…!

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