ヒト由来の増殖因子って興味深い

最終更新: 2020年7月6日

SAITASでも紹介しているヒト血小板由来増殖因子“Stemulate”と“nLiven PR”。 直訳するとhPL:Human Platelet Lysate(ヒト血小板溶解物)ですが、本質としては「血小板に含まれる増殖因子」なので、私は「血小板由来増殖因子」と呼んでいます。


再生医療に必要なヒトの細胞の増殖には、 ①FBSを使う方法 ②無血清培地を使う方法 ③ヒト由来の増殖因子を用いる方法 の3つが考えられます(だいぶ乱暴な分類ですが)。




FBSは長く使用された実績と裏付けがあり、安全性が確認されているFBSもあります。無血清培地は生物学的な因子を含まないため、均質で、安全性に懸念のある因子を排除できます。


ヒト由来の増殖因子は、献血で得られた血小板を原料として用いるため安全性が高い、と言われています。ユーザの中には「仮に体内に入っても、極端な話、輸血されるのとリスクは同じってことでしょ?」という方もおられます。また、あるユーザーは「そうは言ってもヒト由来。検出されていないウイルスなどがいたら怖い」というご意見も。どちらの意見もごもっともです。


実は、ヒト血小板由来増殖因子を取り扱い始めた理由は、「ヒトの血清とウシの血清、どちらがヒトの細胞の増殖に良いのだろうか?」という素朴な疑問からでした。


ヒトの細胞を増やすためにヒト由来のものを使ったほうが良いのなら、FBS等との差異を追求してみたい。ヒト由来のものを使ってもFBS等と結果が同じなら、何が必要要素なのかを調べてみたい。そして何が効くのか、人工物で評価してみたい。

再生医療は産業化が出口ですが、学術的な意味合いでも結構興味深い製品だと思うんですよね。 じゃあやってみるか!と思った人は是非お問合せを…。

188回の閲覧

最新記事

すべて表示

自動培養装置の選び方2021

先日はTerumo BCT主催のQuantum 細胞増殖システムのWebinarをご視聴いただきましてありがとうございました。販売してから数年たっていますが、設置面積あたりの効率はTOPクラスだと思います。今年3月の再生医療学会でもQuantumに関連した内容もありましたし、グローバルでは非常に実績豊富な自動培養装置なんですよね。 COVID-19 によりリモートワークが推進される世の中になりまし